ものがなし 秋の一人寝 なが胸を 心に描き 逢瀬待つ月
せつなさの 世界しみいる 背の君に 瀬のながれより せまる恋空
わすれえぬ 君の想ひを うけとめて 空にひらかむ 夢のかよひ路
昇りゆく 白雲眺め いとおしき 君懐かしむ 逢えぬ日の朝
夜もすがら しのびし恋を 胸いだき 寝ずにみむ月 しののめの空
藍空に 愛あふれゆく 逢いたさに 紫陽花ながめ 雨に涙す
かなしみの 涙せつなき いとおしき 君との逢瀬 夏の夜の夢
逢えぬ日の 雨はせつなく かなしけれ 一瞬かわる 逢瀬まぶしき
さわやかな野花を摘みてけだかくもいとしきひとと時空を超えむ
君は今むら咲きかおる花いだき十六夜まふし夢ひろがりて